「テレビの大罪」和田秀樹氏によると、 60年代のアメリカで拒食症が問題になり、今に至ります。その原因になったのが、ツィッギーさんというイギリスの女優が世界中で人気者になってからだと言われています。
彼女は「小枝」と言われて、スレンダーな女性でした。かつて、アメリカではマリリン・モンローに見られるように、ふくようかな女優が圧倒的に多かったのです。それが、ツィッギー登場以来、女性の間で、「痩せている方が美しい」という価値観が浸透して行きました。現在の日本のバラエティ番組に出てくる女性はまさに小枝のようにスレンダーな女性ばかりです。十代の健康的な女性の体は、ぽっちゃりな体型が普通です。そんな女の子たちが、今の雑誌やテレビに映る女性たちを標準だと考えるようになったら、心が病むのは当然です。現在、メタボが問題になっていますが、統計によりますと、標準より痩せている人よりも、標準より少し太ったぽっちゃり体型の人の方が長生きしているそうです。メディアを鵜呑みにしないようにしたいものです。