聖書人物伝

聖書人物伝:新約12弟子のトマス・ピリポ

12弟子の中で、イエス様が一番育てるのに苦労した人誰かと質問されれば、私はきっと、トマスとピリポではないかと考えています。この二人を信仰によって歩むように育てるというのは、並大抵のことではないのがわかります。しかし、また、この二人も信仰の人になったと言う事実は、なかなか信仰が成長しない者でも変えられるという希望を与えます。そんなトマスとピリポの二人の人物を学んでみたいと思います。

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 福音書の時代は、イスラエルはローマに支配されていました。パレスチナ地方を支配して、税金を徴収する手段として、取税人をユダヤ人の中から雇い入れました。取税人の仕事はローマに納める税以外に、不当に取り立てることがまかり通っていました。それはローマが意図して許容したものです。植民地とされた地には当然、ローマに対する反感があります。その怒りの矛先を向ける対象として、ローマは取税人を利用しました。ユダヤ人から見た取税人はローマに取り入って、同胞からお金を騙し取って私服を肥やす、許しがたい存在に写ります。そうやって、ローマに対する怒りを逸らす役割のために立てられた職業です。当時は「取税人と遊女」と罪人の形容詞のように呼ばれていました。取税人は会堂への出入りも禁止で、献金も汚れた金ということで、拒否されていました。ユダヤ社会で最も卑しく、嫌われていた職業です。そのように取税人とは憎しみの対象となりながらも、お金はたくさん入ってくる職業でした。お金と引き換えに、人との暖かい交流を犠牲にして生きていました。ですから、取税人とは、豪華な物に囲まれながらも虚しく、淋しい人であったことが想像できます。

 

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 イギリスのトレバー・ベイリスさんは、ある日エイズ予防キャンペーンをテレビで見ていると、アフリカでは極度の貧しさに、電池が買えなくて、ラジオを聴ける人がほとんどいないため、エイズに関して、正確な情報を知らずにいると言うことでした。エイズを食い止めるためには、情報が必要だとテレビで訴えていました。ベイリスさんは、何とかアフリカの人たちに役に立ちたち一心で、たいへんな苦労をして、電池のいらないゼンマイ式ラジオを開発しました。そのラジオが大ヒットして、年間100万台も生産される大ヒットとなり、彼は莫大な財産を得ることになりました。しかし、ベイリスさんは、その収入をぜんぶ、アフリカの人たちのために使ってほしいと辞退しました。彼の人生は今まで、人のために何の役に立たないものだったと言っていました。そんな彼がゼンマイ式ラジオを発明して、アフリカの人たちの救済に役立ったことで、彼はそれだけで満足で、お金も名誉もいりませんでした。「君は愛されるため生まれた」という有名な曲があります。この曲にはアンサーソングが存在します。その内容は「君は愛されるため、そしてその愛伝えるため・・」愛を受けた者は、その愛されることにとどまらず、愛を与えていく。そして、愛の実を結んで行く。そのことを目的とした歌詞になっています。人間は人を愛することで、満足し、幸せになるように、神様は造られました。今回、学ぶ弟子のヨハネもそんなイエス様の愛によって人生を愛に生きる人として変えられた人でした。

 

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 モイシェー・ロージェントという「伝道王」と言われた人物がいます。彼は「jews for christ jesus」というユダヤ人伝道において大きな道を開いた伝説的な人物です。彼は自分の奥さんをこのように紹介しました。「私の妻セイールは伝道が下手な女性です。今までの生涯で二人しか伝道に成功していません。一人が彼女の娘で、もう一人が彼女の夫である私です。」どんなにユダヤ人宣教に活躍したこの人でも、奥さんが伝道してくれなければ、すべての働きは始まりませんでした。偉大な働きの陰には、人知れずに大切な役割を隠れて担った人物がいるものです。アンデレもまさにこのモイシェーの奥さんのような、隠れた働きをした人です。

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 ブロードウェイのカテドラル・セント・ジョーンズ大聖堂に、シモン・ペテロの立派な石造があるそうです。手に天国の鍵をしっかり握りながらも、表情はなぜか当惑気味です。なぜなら、足元でにわとりが一緒にいるからです。栄光と挫折の両面を併せ持つペテロ。ガリラヤという田舎の漁師が、やがて大使徒と呼ばれる器に変えられるプロセスの中に、どのように主が働かれて行ったのか。その流れを今回は追っていきたいと思います。

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新約聖書は、ペテロなくして語れないほどの立役者であり、福音書では使徒の名簿を4回紹介しますが、必ず、先頭に名前を連ねているのはペテロです。他にも彼は160回も名前が出ています。誰よりも主とかかわった人間と言えるペテロ。 詳細はこちら

1.生い立ち、家柄

ヨハネの父ザカリヤがアビヤ組の祭司であり、母エリサベツはアロンの家系ということから、祭司の血筋をひいている人物です。ザカリヤとエリサベツは以前に学んだように、正しい人で、祈られて奇蹟的にヨハネは生まれた子でした。そして、生まれた時から聖霊に満たされて(ルカ1:15)、聖別されていたナジル人でした(民数6章)。 詳細はこちら

1.生い立ち、家柄
シメオンについては、何の記述もないのでどこの出なのかわかりません。シメオンの祈りの内容から、老人だと思われます。アンナに関してはアセル族出身パヌエルの娘だと紹介されています。アセル族とは、滅びた北イスラエルの出身の部族です。ヤロブアム王が金の子牛礼拝を行ったために、信仰の純潔を求めて、南ユダに移った人たちがいます。その子孫である可能性があります。 詳細はこちら

1.マリヤの家柄
「この処女は、ダビデの家系のヨセフという人のいいなずけで、名をマリヤと言った。」
(ルカ1:27)

マリヤは、ダビデの家系から出た女性でした。それは、ダビデ契約(Ⅱ列王7:4-17)によって、彼の子孫から救い主が生まれるという約束があったためでした。さらに家系の根源をたどれば、エバに約束された創世記3章15節にある「女の子孫」として選ばれたのです。 詳細はこちら

bible1.ザカリヤの地位
「ユダヤの王へロデの時に、アビヤの組の看でザカリヤという祭司がいた。彼の要はアロンの子孫で、名をエリサベツといった。」(ルカ1:5)

 夫のザカリヤは、アロンの家系である祭司でした。中でもアビヤ組に所属していました。祭司は、アルファベット順に24の組に別れ、神殿の様々な仕事を、順番に受け持っていました。アビヤ組は第8班。神殿の仕事は年に2回、1週間ずつまわってきました。 詳細はこちら